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2013年2月2日土曜日

レイトンモーターランド(栃木など)

※追記 13/02/13

バブル期にモータースポーツ界だけでなく、様々な事業によって名を馳せていたレイトンハウスがバブル期に計画していたサーキット計画。

建財グループ(本社東京、赤城明社長)の場合、F1レースのチーム「レイトンハウス」を抱えていることもあり、モータースポーツ施設建設には積極的な姿勢をみせる。構想によると建設予定地は今市市と一部日光市を加えたやく二百ヘクタールで、このうち八十六ヘクタールをサーキット場に充てる。サーキット内部にはゴーカート、変形サイクル向けのミニコースを設置。
このほかモーターファンや児童・生徒が利用できる日本の交通歴史館、世界自動車歴史館など四つの博物館も建設する方針。総事業費は約百五十億円、建設用地の九割に上る地権者から同意を得ており、二月末には地元の今市市、日光市、県の三者と開発のための事前協議をスタート、平成二年着工、平成四年の完成を目指している。
(時事解説 平成元年1月27日号より)
※今市市は現在、市町村合併により日光市となっている。

F1が開催出来る規模のサーキットの他に、自動車に関する博物館やテーマパーク、その他ホテル、スポーツ施設なども備えた総合的なレジャー施設の計画だったという。
その他、同じようなサーキット場計画を栃木県今市市以外にも、北海道千歳市、熊本県産山村にも建設する計画だったそうだ。

レイトンハウスは89年に以前からメインスポンサードしていたマーチを買収し、レイトンハウス・レーシングとしてF1に参戦し、10月には建材をレイトンに改名した。
F1のスポンサードの他にも、様々な不動産でレイトンブランドを展開していったが、91年のバブル崩壊、更に9月12日には富士銀行不正融資事件で社長の赤城明は逮捕。
93年3月に懲役10年の実刑を言い渡された。

この「レイトンモーターランド」もバブル期を象徴する大規模な計画であったが、バブル崩壊に加え社長の逮捕という事もあり、当然ながらこの計画は頓挫したことだろう。

※追記
この計画が発表されてから、約三ヶ月後には付近の交通渋滞等の問題でこの計画は断念された。
その後、1991年に同地にはレイトンハウスによるテーマパーク建設計画が持ち上がったという。

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