札幌近郊のサーキット計画
構想の一つは札幌の企画会社、丹羽企画研究所社長の丹羽祐而氏や土地家屋調査士中川博氏、それに一級建築士、JAF(日本自動車連盟)幹部関係者ら札幌の四人グループが三年前からプランニングを進め、札幌近郊に百㌶以上の土地を確保し、一周五千㍍クラスのサーキット場を建設しようという計画。この事業には大手ゼネコンの大林組がかかわっており、さらにサーキット場のオーナー経営者として札幌の民間業者が名乗りを上げ意欲を見せている。目下、土地の手当てに全力を挙げているところだ。
(道新TODAY 1988年5月号)
(道新TODAY 1988年5月号) |
これはバブル期に北海道で計画されたサーキットで、札幌市近郊に国際格式のレース場を建設するという計画であった。
サーキットの他に併設施設としてモトクロス場、遊園地、ホテル、キャンプ場などレジャー施設としてもプランニングされていた。
このサーキットで「F1」級クラスの国際レースの誘致を目指すとされ、計画では総工費100億円以上と見積もられ、1988年中に開発申請を行い、翌89年春着工、90年一部オープン、91年に全面オープンと予定していた。また、札幌近郊の立地であれば年間三十万人の観客動員を下回る事はない、という試算が出されている。